本学園は、昭和38年、宮崎県と宮崎市の誘致学校として創立され63年目を迎えました。
本学園の実質的な創立者は、小谷政一氏です。小谷氏は、門川町出身、日本大学法学部卒業後、国家公務員、労働省直轄の県職業安定課長、その後、副知事。本学園三代理事長を務められました。宮崎県と日本大学の間に立って、入念な調整を繰り返して創設に尽力されました。
創立に当たっては、黒木博宮崎県知事、有馬美利宮崎市長の行政長の連名により、日本大学へ陳情書を提出。発起人として、宮崎交通の創業者岩切章太郎氏、商工会議所連合会会頭、宮崎銀行頭取、宮崎大学農学部長、宮崎県教育委員長等、県の業界のトップの方々の熱い思いを持って、日本大学へはたらきかけ、特別の計らいをいただいて設立されました。
学校の敷地5万平方メートルは宮崎市から寄贈。初代校長は、加藤一雄日本大学学長が兼務、二代校長は、宮崎県教育長の野村憲一郎氏が着任しました。
これまでに卒業生は32,642名。生徒達の過ごした青春の軌跡は本校の歴史そのものです。卒業生達は、県内はもとより、国内外でさまざまな分野で活躍をしています。
さて、日本大学の教育理念は、「自主創造」(自ら学ぶ・自ら考える・自ら道を開く)です。この理念を達成するために、校訓として「明・剛・直」を掲げて、 社会的な視座に立ち、高い志と国際的素養を持った人材を育成します。
本学園の校訓については、第2代野村校長が制定され、私が解釈を付記しました。
一、明(めい・明るく) 若人の純真明朗とは、未だ成人社会の汚濁にまみれぬ貴いものである。(解釈)明には、物事の筋道を見分ける知力を意味する。社会がいかに変化しても知力を身につけ、真理を求めて常に学び続けることが、自分の可能性を大きく広げることになる。学力に裏打ちされた聡明な人に成長してほしい。
二、剛(ごう・つよく) 巧言令色、仁鮮き者の多い世にあっては、剛毅朴訥こそ仁に近いものとされる。(解釈)仁とは、相手の立場や気持ちを優しく思いやれる人のことであり、剛毅朴訥とは、意志が強く何事にも屈せず、飾り気のないことである。人間力の高さは、意志の強さと他者への思いやりと謙虚さである。剛(つよ)い自分に成長してゆこう。
三、直(ちょく・真直ぐに) 無限の可能性を秘める青年は、その理想実現を目指して真直ぐにわき目もふらずに走れ。(解釈)自己実現に向けて、自ら課題を設定し目前の「今やるべきこと」に真っ直ぐ、素直に、愚直に、ただひたすらに諸問題に挑んでほしい。
令和7年度の生徒数は、県内最多の1,641名(中学315名・高校1,326名)です。本学園の文武の活躍は世間の耳目を集めています。
教育内容の充実こそが、生徒の力となり、保護者の皆様の信頼につながるものと確信します。日々、進化を続ける本学園に皆様方の変わらぬご支援とご協力をお願い申し上げます。
本校は、吉田松陰の弟子の山田顕義を学祖とする日本大学の附属中学校です。日本大学の教育理念は「自主創造」、本校の校訓は、「明・剛・直」です。
学力向上・部活動・学校行事・合唱を4つの柱に教育活動を展開し、生徒の成長を促しています。学習習慣の確立から、基礎学力を身に着け、大学受験を視野に中高6年間の学力向上を目指します。部活動を通じて、挨拶・礼儀等の人間力も磨きます。学校行事への取り組みから、達成感を経験することで自己肯定感を醸成します。そして合唱です。クラス単位の合唱を通じ、協調性や仲間の大切さを学びます。
生徒全員が、毎日楽しく、充実した中学校生活を送り、心身共に健やかに成長することを念頭に、きめ細やかな教育活動を推進いたして参ります。
ぜひ本校を中学校進学の選択肢にして頂くと幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。